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武田 全康; 鈴木 淳市; 山口 大輔; 秋屋 貴博*; 加藤 宏朗*; 宇根 康裕*; 佐川 眞人*
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ネオジム鉄ボロン(Nd-Fe-B)焼結磁石は市販されている永久磁石の中で最も強力であるが、キュリー点が比較的低いために、室温よりも高温になると急速に保磁力が低下することが知られている。現状では、高温でも保磁力が維持できるようにネオジムの一部をディスプロシウム(Dy)に置換することが行われているが、Dyの添加は飽和磁化を下げる効果があるとともに、Dyそのものが希少金属であるために、省Dy又はDyフリーのネオジム鉄ボロン焼結磁石の開発が求められている。その実現のためには焼結粉末の微細化と焼結粒間の界面構造の制御が重要であると言われている。中性子小角散乱法はそのような内部構造を非破壊的に測定することのできる手法である。われわれは、JRR-3の中性子小角散乱装置SANS-J-IIを使って、Nd-Fe-B焼結磁石の内部構造と保磁力の間の定量的な関係を調べた。
山口 大輔; 宮元 展義*; 小泉 智; 中戸 晃之*; 八木 直人*; 橋本 竹治
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ニオブ酸化物KNbOは本田-藤嶋効果により、太陽光から水素を製造する光触媒として、燃料電池技術開発の分野においても注目を集めている物質である。このKNbO層状結晶を単位層に剥離させて得られるナノシートコロイドにおいて、小角散乱法(中性子・X線)を用いて構造形成に関する基礎研究を行い、以下の新しい現象を発見したので本国際会議において発表を行う。(1)ナノシートの体積分率()を0.01に固定し、シートの平均粒径(D)とコロイドの構造との関係を調査した。この濃度(=0.01)ではコロイドは常に液晶相と等方相の共存状態を形成したが、共存する液晶相の構造は、D1mではネマチック相が現れ、D1mでラメラ相に転移した。ナノシートのような板状粒子でこの転移が実験的に確認されたことは過去にほとんど例がない。(2)一方、ナノシートの平均粒径を0.65mに固定し、ナノシートの体積分率()とコロイドの構造との関係を調査した。=0.01-0.025の濃度領域において、前述の等方相とラメラ相の共存状態が現れた。このとき等方相とラメラ相は上下2相に完全に相分離したが、ピーク位置から見積られるナノシート粒子間の間隔(d)は等方相とラメラ相でほぼ等しかった。他方dはに対しては明確な依存性を示し、が0.01から0.025まで変化する間にdは約1/2に減少した。これは相分離における「梃子の法則」では説明できない現象と考えられ、非常に興味深い。
小泉 智; 山口 大輔; 岩瀬 裕希*; Putra, A.; 前川 康成; 松林 政仁; 橋本 竹治
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作動状態下にある固体高分子形燃料電池(PEFC)の内部において発生する水を可視化するために、シンチレータ,光学ミラー,CCDカメラによって構成された中性子ラジオグラフィ(NR)装置を、研究用原子炉(JRR-3)にある中性子小角散乱(SANS)分光器(SANS-J-II)の試料位置に搭載した。SANSとNRを結合することでナノメートルからミリメートルまでの広範な空間スケール全体の観測が可能となった。この新しい手法によって、燃料電池単セルの個々の構成要素において生成した水の空間分布を検出することに成功した。すなわち、NRはガス拡散層とセパレータ内の水を検出し、SANSは膜・電極接合体(MEA)内の含水量を定量的に決定した。